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■ 手のひらの上のサッカー史
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第14部
W杯ロシア大会へ向けて

1.大会最初の郵趣品

2.大会前1000日記念

3.W杯の回想(その1)

4.W杯の回想(その2)

5.W杯の回想(その3)
6.W杯の回想(その4)
7.W杯の回想(その5)
8.W杯の回想(その6)
9.伝説の人々(その1)
10.伝説の人々(その2)
11.伝説の人々(その3)
12.伝説の人々(その4)
13.伝説の人々(その5)

 


小堀 俊一 (こほり・しゅんいち)
1941年生まれ。 
フットボール・フィラテリスト、ビバ!サッカー研究会会員。
40年あまり前から、サッカー郵趣品(切手・はがき・封筒・記念消印などの郵便物資料)を収集し、楽しみながら世界のサッカーを学び続けています。
著書:「サッカー百科展」(1992年・大修館書店)、「サッカースタンプスタジアム」 (2002年・ 日本郵趣出版)


第14部 ワールドカップ・ロシア大会(2018年)へ向けて

1.大会最初の郵趣品

◆はじめに
 まだまだ先のことと思っていました2018年ワールドカップ・ロシア大会ですが、2015年夏以降開催国ロシアから矢継ぎ早に郵便物資料が発行されはじめています。
  2015年6月2日に五選を果たしたわずか4日後にゼップ・プラッターが会長辞意を表明、2016年2月のFIFA臨時総会で、ジャンニ・インファンティ氏(45)が選ばれ、第9代会長に就任。 そして、同8月16日、1974年から1998年まで6期24年にわたってFIFA会長に君臨し、FIFAに不透明体質を呼び込んだと伝えられるジョアン・アベランジェが100歳で亡くなりました。

  そのようななか、同9月にはワールドカップ・ヨーロッパ地域予選もスタートしました。これを機に、2018年ロシア大会について同時進行的に紹介してまいりたいと思います。

◆大会概要
会期 : 2018年6月14日(木)〜7月15日(日)
開催都市 : 11都市(12会場) (開催都市の決定は2012年9月29日)

開催国の決定まで:
  2010年12月2日、共催を含む4つの地域と国(ロシア、イングランド、スペイン&ポルトガル、オランダ・ベルギー)を対象としてFIFA理事22人(当時の理事数は24人、2人は買収による告発を受け除外)による1回目の投票で、僅か2票のイングラドの落選が決定。2回目の投票ではロシアが13票を獲得、開催国となった。(共同開催のスペイン/ポルトガル7票、同オランダ/ベルギー2票)
(なお、2022年大会のカタール開催も同時に決定された)

 2015年5月29日のFIFA会長選の総会あいさつで、ゼップ・ブラッター会長は、2010年の2つの開催地決定(2018年ロシアと2022年カタール)がFIFA汚職の事態を招くことにつながったとの認識を示しました。

◆大会公式エンブレムのお披露目(2014年10月)
 ドイツの優勝で、2014年ワールドカップ・ブラジル大会が幕を閉じて間もない、同年10月28日、ロシア大会の公式エンブレムは、国際宇宙ステーションからの映像を用いて行われ、話題をよびました。

 エンブレムのモチーフはFIFAトロフィー、えんじ色を基調と黒・青で描かれ、金色でふちどりがなされています。伝統的なロシア芸術の風合いを漂わせている一方で、宇宙人的な様相もうかがえ、親近感も覚えます。

◆大会最初の郵趣品発行(2015年7月24日)
 「予選組み合わせ抽選会」に先立ち、この大会最初の郵趣品として、予選組み合わせ抽選会記念絵ハガキと同記念封筒が発売され、特別記念消印が用いられました。

予選組み合わせ抽選会記念絵ハガキ (公式エンブレム)
(宛名面に特別記念消印)
予選組み合わせ抽選会記念封筒 (特別記念消印付)


◆予選組み合わせ抽選会(2015年7月25日)
 サンクトペテルブルクのコンスタンチン宮殿において、大陸別予選・プレリミナリードローが行われました。(すでに同年3月より予選のはじまっているAFC<アジアサッカー連盟>とCONCACAF<北中米・カリブ海サッカー連盟>を除く)

大陸連盟
参加数
予選期間
AFC 46 2015年3月12日〜2017年10月10日
CONCACAF 35 2015年3月23日〜2017年10月10日
CAF 53 (ジンバブエ除外) 2015年10月5日〜2017年11月14日
OFC 11 2015年10月5日〜2017年10月10日
CONMEBOL 10 2015年10月5日〜2017年10月10日
UEFA 52 (ロシアは免除) 2016年9月4日〜2017年11月14日
大陸間プレイオフは、AFC第5代表、CONCACAF第4代表、CONMEBOL第5代表、OFC代表によって実施。(ホーム・アンド・アウェイで対戦、2試合の総得点の多いチームが本大会出場権を獲得)

予選組み合わせ抽選会場に
飾られたFIFAトロフィー
(7月25日付特別記念消印)
   
同抽選会で、プーチン大統領と握手するブラッター会長

 ブラッター会長は、2015年5月27日、米司法当局がFIFA副会長ら14人を収賄罪などで起訴した直後の29日FIFA総会で5選を果たしたが6月2日に突然「次期会長選をもって辞任」を発表しました。そして、7月20日、FIFA臨時理事会で次期会長選の2016年2月26日と決まります。 (会長選立候補締め切りは2015年10月26日)
 その後2015年10月2日に主要スポンサー4社が会長の即時辞任を求める声明が出され、同10月8日にはFIFA倫理委が会長らを職務停止とする暫定処分も発表されました。
  このような中で行われた予選組み合わせ抽選会は、ブラッター会長にとって、まさに「最後の晴れ舞台」ではなかったか?

 なお、同抽選会記念絵ハガキにはロナウド(ブラジル)とビアホフ(ドイツ)の姿も見られるので紹介します。

ロナウド(ブラジル)
ビアホフ(ドイツ) 

 


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