スポーツ時評・目次
HOME

 

 


◆ビバ!スポーツ時評

サッカー日誌 2007

◆ヴェルディのラモス監督「今年こそ」◆
 東京ヴェルディ1969 2対0 セレッソ大阪
 (3月21日・味の素スタジアム)


★優勝そしてJ 1復帰の可能性は?
 東京ヴェルディのラモス監督の年賀状に「今年こそ」と書いてあった。今年こそJ2で優勝して、J1復帰を果たせるかどうか? その可能性を探ってみようと、味の素スタジアムに、セレッソ大阪との試合を見に行った。
 ぼくの結論は「可能性十分」である。
 根拠の第一は、瑠偉ラモスの監督業が板についてきたことである。昨年に比べると、かなり余裕がありそうである。
 根拠の第二は、ヴェルディの戦力が伸びそうなことである。若い外国人選手がチームになじんでくれば、ベテランの日本人とうまく絡む可能性がある。
 第三には、根拠とはいえないが「ついている」。この日、白星が転がり込んだのは審判のおかげだった。相手が1人退場になり、そのあとPKで先取点を得た。

★ラモス、余裕の記者会見
 試合後の記者会見で、ラモス監督の第一声は「名波が休みを3日くれといったよ」というものだった。
 ヴェルディは、このあと4月1日のホームゲームまで10日間、試合がない。そこで、この日の試合の翌日から2日間を休養に当てることにしていた。それを名波が「ぼくは3日、休みたい」と申し出たらしい。「若いのが言うのならちょっとね。名波なら仕方がない」。
 セレッソ大阪から移籍してきた名波浩は34歳。ヴェルディ再建のカギになる選手だが、実績と名声があるだけに、チームの中でコントロールするのが難しいのかもしれない。
 しかし、ラモス監督は余裕を持ってチームをまとめられそうな感じだった。その自信が冗談交じりの発言に表れていた。
 20歳のフッキ、22歳のディエゴをポルトガル語で扱える。それも利点である。
 
★双方合わせて警告10
 セレッソは開幕3連敗。後半35分にPKをとられ、反撃に出ようと前がかりになったのを突かれて後半41分に2点目を失った。それでも、都並敏史監督は「(立ち直りの)手ごたえを感じた」と話していた。退場者を出すまでは、中盤で厳しくマークした守りが機能していたからのようだ。
 この試合で警告は、ヴェルディ3、セレッソ7で合計10。扇谷健司・主審は、かなり神経質になっていた。
 このところ、ほかの試合でも、警告や退場が多いようである。シーズンはじめは「スムーズ・ランニング」よりも「取り締まり」を優先するのだろうか?

(サッカー冗句) 春浅し審判何ぞ律儀なる

 

Copyright©2004US&Viva!Soccer.net All Rights Reserved