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◆ビバ!スポーツ時評

サッカー日誌  2006年9月17日(日)

◆東京の下町にJチームを◆
(9月17日、ビバ本出版記念会)

★飲みながら日本のサッカーを語る
 わがビバ!サッカー研究会が出した2冊の本の出版記念会を開いた。原稿を書いた仲間だけの内輪の会である。出した本は「VIVA!サッカー探究」と「VIVA!サッカーライフ」。ただいま書店で販売中。
 執筆者が2組に分かれて、午後に銀座の清月堂ビルのフランス料理で昼の部。こちらは女性会員が主力だがグルメの紳士もいる。午後7時からは北千住の居酒屋で夜の部。こちらは飲み助中心で男性中心だが酒豪の女傑もいる。山の手組と下町組といったところだ。
 山の手は上品なインテリで、下町は大衆的で親しみやすいというのが、一般的な通念である。ただし、われわれの仲間を、そんなふうに明確に分けられるわけではない。飲むお酒の量で分けただけである。両方を「はしご」した者もいる。
 
★江戸にJチームがない
 北千住の夜の部で、下町育ちのメンバーから「東京の東側にJリーグのチームがないのは、さみしいねえ」という話が出た。東京都にJのチームは「FC東京」と「東京ヴェルディ1969」の二つがある。しかし、どちらも東京の西のはずれに近い調布市の「味の素スタジアム」が本拠地である。
 むかしは、いまの新宿が江戸の西の端、北は千住、南は品川、東はいまの台東区、墨田区、江東区あたりまでが、江戸の範囲内だったらしい。東京で「下町」といわれる東側が 江戸の大衆の地域だったわけである。
 本来の東京である下町にJのクラブがない。そんなことでは、日本のサッカーは、まだ地域のものでも、大衆のものでもない。「東京の下町にJチームを」という気炎が、北千住の居酒屋であがったのは、もっともだ。
 
★佐川急便東京も西へ
 東京FCの母体だった東京ガスは、もともとは、下町の深川のチームだった。それが、はるか西の味スタに行ってしまった。
 JFLの佐川急便東京は、佐川急便大阪と統合して、来季から滋賀県を本拠にすることになった。9月14日のJFL評議員会で承認された。Jをめざせるチームが、どんどん東京から逃げていく。
 本来なら東京中心部の都区内に2つくらいJのクラブがあってもいい。マンチェスターにユナイテッドとシティがあるように。あるいはグラスゴーにセルチックとレンジャーズがあるように。東京の下町を代表するクラブと山の手を代表するクラブがあっていい。
 「東京の下町の人たちは、仕方がないから、お隣の浦和レッズを応援してますよ」という話だった。

 

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