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◆ビバ!スポーツ時評

サッカー日誌  2006年8月27日(日)

◆W杯日本代表の内情は?◆
 ビバ!研ドイツW杯座談会
(8月25日、26日、東京渋谷)

★選手たちの仲が悪い?
 ビバ!サッカー研究会の会員有志で、ドイツ・ワールドカップを語る座談会を開いた。
 ドイツへ見に行った人、国内でテレビ観戦した人など、手当たりしだいに呼びかけて都合のつく人だけに集まってもらった。
 特定のテーマにはしぼらないで、なんでも、しゃべり放題の会である。
 いろいろな話が出た中から、ぼくが興味を持ったことを一つだけ紹介しよう。
 ワールドカップのためにドイツに行ってボンでキャンプを張っているとき、日本代表のチームワークがよくなかったというウワサ話についてである。
 欧州組と国内組の仲がよくない、中田ヒデが浮き上がっていた、真剣さの足りない選手がいた、というたぐいの話で、格別の根拠があるわけではない。
 しかし、日本の新聞に、そういう話が載っていたということである。 
 
★マスコミの結果論報道
 ぼくは大会期間中、ずっとドイツにいたので日本の新聞には目を通していない。現地では、そういう話は耳にしなかった。
 ドイツに行った会員の多くは、ボンのキャンプを見に行っている。練習を見ただけでチームの内情が分かるわけではないが「仲が悪いようには見えなかったなあ」と言う。
 国内にいて主としてテレビ観戦をした人に聞いてみた。「スポーツ新聞や専門誌に、そういいう話は載っていたな。でも、載ったのは日本の敗退が決まったあとだよ」。
 終わったあとの敗因追及の結果論だということだった。
 チームの中に考えの違いがあったり、仲の悪い選手たちがいたりするのは、よくあることである。他の国のチームでも、そういうウワサがマスコミで伝えられる。それでもフィールドに出れば、一つのチームとして力を発揮する。それが、ふつうである。
 
★サポにも欧州組と国内組
 そういう話を聞いていて、気が付いたことがある。それは、サポーターにも欧州組と国内組があることである。
 欧州のクラブでプレーしている選手を応援している人たちは欧州組である。中村俊輔サポや高原直泰サポは「技量が高く、経験もある選手を主力にするのは当然」とジーコ監督のとってきた方針を支持する。
 Jリーグのクラブで頑張っている選手たちのファンは国内組である。小笠原満男サポや宮本恒靖サポは「チームワークを作るためには、いつも同じリーグでやっている選手を中心にしたほうがいい」と考える。
 サポーターの心情に欧州組と国内組があるから「代表チームのなかに欧州組みと国内組の対立がある」という報道に目が向くのではないかと考えた。
 ただし、ぼくらの仲間内では、欧州組も国内組も仲はいい。

 

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